こんにちは!ペット防災指導員のnanamiです🐾
9月は「防災月間」。
なかでも9月1日は「防災の日」、そして9月7日は「ペット防災の日」として制定されているのをご存じですか?
地震や台風など、いつどこで起こるかわからない災害。
そして、もしものときに家族の一員であるペットを守れるのは、ペアレントさんだけ!
「防災グッズは揃えているけど、ペットの分までは…」
「何から始めればいいかわからない」という方も多いはず!
ということでこの記事では、ペット防災指導員の資格を持つ私が日頃からできる備えから、いざというときの避難シミュレーションまで、ペット防災について解説!
この機会にぜひ、防災対策を見直してみてくださいね🎒
※2026/9時点の情報となります
目次
日頃からできる備え
災害の備えというと「防災グッズを揃えること」も大切ですが、ペットと暮らしている方は「日頃からの備え」もとても重要になってきます◎
この記事を読んだ時から取り組める「備え」もあるので、まずはできることから備えていきましょう!
飼育環境の再確認
まずは、愛犬・愛猫が普段過ごしているお部屋を見直してみましょう。
・ケージやベッドの近くに、倒れてきそうな家具や落下しそうな物はないか
・窓ガラスの近くにケージを置いていないか
・家具の転倒防止グッズは設置されているか
移動が難しい場合は、屋根付き・扉付きのケージを用意しておくと、地震の際の落下物からペットを守りやすくなります。
屋外で暮らしている場合は、ブロック塀や倒れやすいものの近くを避け、リードの届く範囲全体を「安全な生活スペース」として考えることが大切です◎
また、災害時に多く発生してしまうのが、リードが切れたりワンちゃんが噛み切ってしまい、脱走してしまうケースです...首輪やリードは噛みちぎることのできない頑丈なものを選び、しっかり固定してくださいね!
トレーニング・ケージ慣れ
避難所や車内など、慣れない環境で長時間過ごすことになった場合、日頃のトレーニングが愛犬愛猫・ペアレントのストレス軽減に!
🐶ワンちゃん:「待て」「おすわり」「ふせ」「おいで」など基本的な指示に従えるようにしておく
🐶🐱共通:ケージやキャリーの中で落ち着いて過ごせるよう、普段から慣らしておく
🐶🐱共通:吠え・鳴きのコントロール(周囲への配慮のため)
マイクロチップ+迷子札
2023年6月以降、ブリーダーやペットショップから迎えた犬猫にはマイクロチップの装着が義務化され、東日本大震災を機に「マイクロチップ」の需要が高まってきました。
とはいえ、マイクロチップさえ入れておけば安心、というわけではありません...
▼ マイクロチップの限界
マイクロチップには、ペアレントさん情報と紐づく識別番号が記録されていますが、この情報は専用のリーダー(読み取り機)をかざさなければ確認できません。
つまり、災害現場でペットを保護してくれた方が一般の方だった場合、マイクロチップだけでは「誰の子か」がその場でわからないのです...
マイクロチップは、あくまで動物病院や保護施設などで身元を証明するものとして捉えておきましょう。
▼ だからこそ、迷子札が重要◎
そこで重要になるのが、誰もが一目でわかる「迷子札」です!
| タイプ | 特徴 | 向いてるケース |
|---|---|---|
| 電話番号型 | 迷子札本体やカプセルに電話番号を直接記載・封入。読み取り機不要で誰でもすぐ連絡できる | 確実さを重視したい方 |
| QRコード型 | スマホで読み取ると、ペットの情報や飼い主の連絡先が表示される。複数の情報を載せられる | 電話番号以外の情報(かかりつけ医・持病など)も伝えたい方 |
また、マイクロチップだけではなく、首輪に迷子札を取り付けるなど、二重に備えておくと安心です!
(←琥珀くんの首輪 / れんくんの首輪→)
「うちの子ノート」の作成
ペットの情報をまとめた「うちの子ノート」を1冊作っておきましょう!(100円ショップでも専用のノートが販売されています)
・飼い主の連絡先(複数)
・かかりつけ動物病院・連絡先
・ワクチン接種歴
・持病・アレルギー・服用中の薬
・性格や困りごと(人や他の動物が苦手など)
・全身が写った写真(迷子ポスター用に複数枚印刷)
被災時はスマホの充電が切れたり、データが確認できなかったりすることも...紙で持ち出せる状態にしておくと、いざというときに慌てずに済みます◎
ペットレスキューステッカー
「ペットレスキューステッカー」とは、玄関など目立つ場所に貼っておくことで、「この家にはペットがいます。飼い主が不在の場合は救助をお願いします」と意思表示できるアイテムです!
Amazonや楽天市場などのオンラインショップでいろんな種類の「ペットレスキューステッカー」が販売されているので、チェックしてみてくださいね◎
避難・集合場所の確認
いざというときに慌てないよう、家族全員で以下を話し合っておきましょう!
・お住まいの地域のペット同行避難先(避難所)はどこか
・家族がバラバラの場所にいた場合の集合場所
・避難ルート(複数パターン)
・ペットの担当(誰がキャリーを持つか、誰がリードを引くかなど)
自治体によってペット同行避難の受け入れ体制は異なるため、事前に確認するのがオススメです。
防災グッズチェックリスト
「何を、どれくらい準備すればいいの?」と迷う方も多い防災グッズ。
実際に「防災バッグ」を準備する際に確認できるよう、カテゴリ別のチェックリストにまとめました!
ペット用の防災グッズは、人間用の防災リュックとは別に、玄関などすぐ持ち出せる場所にまとめておくのがオススメです◎
食事
⬜︎ フード・水(最低5日〜1週間分)
※人間よりも支援物資が届くまで時間がかかると言われており、環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」では、ペットフードと水について「少なくとも5日分、できれば7日分以上」を用意することが示されています。
⬜︎ 療法食・お薬(持病がある場合は多めに)
⬜︎ 使い慣れたおやつ(食欲不振時の栄養補給・気分転換に)
⬜︎ 食器(軽量・折りたたみタイプが便利)
※サランラップは食器代わりにもなるのでオススメです
ローリングストック(普段から少し多めにフードを買い置きし、消費しながら補充していく方法)を取り入れると、無理なく備蓄量を維持できます◎
HEKAでは、100gの個包装になった「HEKAグレインフリードッグドライフード」や、災害時のごはん代わり・水分補給のサポートにもなる「HEKA犬猫用おやつ(天然本鰹)」「グレインフリードッグウェットフード」もご用意しているので、備蓄用のストックとしてもぜひチェックしてみてくださいね!
トイレ
⬜︎ ペットシーツ(人のトイレ代わりや拭き掃除にも使える万能グッズ)
⬜︎ 猫砂(軽量タイプがおすすめ)
⬜︎ 携帯・折りたたみ式トイレ
⬜︎ 排泄物処理用の袋、消臭袋
ケア
⬜︎ タオル(防寒・床ずれ防止にも)
⬜︎ ブラシ(皮膚の環境を少しでも清潔に保つ)
⬜︎ 爪切りなどの簡易グルーミング用品
情報
⬜︎ うちの子ノート
⬜︎ 迷子札・マイクロチップ登録情報の控え
⬜︎ 全身写真(複数枚、印刷したもの)
その他
⬜︎ 洗濯ネット(猫の保護・処置時に便利)
⬜︎ 予備の首輪・リード(伸縮しないタイプ)
⬜︎ におい付きのタオルやおもちゃ(安心材料として)
防災グッズの見直しタイミング
防災グッズは「一度揃えたら終わり」ではありません。年2回(防災の日・ペット防災の日/年度替わりなど)を目安に見直しましょう◎
・フード、水、お薬の賞味期限 / 使用期限の確認
・ペットの成長や体重変化に合わせたお食事量やケージサイズを調整
・引っ越しをした場合は避難所情報も更新
ペット別・状況別の備え
犬猫に共通する備えを紹介してきましたが、愛犬愛猫の年齢・頭数によって、注意すべきポイントは変わってきます◎
愛犬愛猫のライフステージや暮らしている頭数に合わせて、必要な備えをプラスしていきましょう!
🐱 ネコちゃん
・普段からキャリーバッグに慣らしておく(おやつを与える、寝床として使わせるなど)
・首輪やハーネスをつけることに慣れさせておく(避難中に逃げ出すリスクを減らすため)
・洗濯ネットを1枚用意しておく(狭い場所を好む猫の習性を利用して落ち着かせやすい)
🏥 シニア・持病がある子
・療法食・処方薬は最低1週間分、できれば2週間分を備蓄
・お薬手帳や、かかりつけ動物病院の連絡先・診療内容をメモしておく
🐶🐶 多頭暮らし
・1頭ずつのキャリーを用意し、家族で担当を分担しておく
・フード、お薬は個体ごとに分けてラベリングしておく
・避難所によっては頭数制限などの可能性があるため、事前に自治体へ確認しておく
・みんなで食べれるものを選ぶ
避難のシミュレーション
備えを万全にしていても、いざ災害が起きたときに慌ててしまうことも...
慌てず避難できるように、避難の判断基準から避難所生活まで、それぞれのシーンを事前にイメージしておきましょう◎
同行避難と在宅避難(垂直避難)
お住まいの自治体によって、ペット同行避難の受け入れ方針や避難所ごとのルールは異なります。
「同行避難できるか」「ペット専用スペースはあるか」など、事前に自治体のホームページや広報で確認しておくことがオススメです!
■ 同行避難とは?
ペットと一緒に避難所などの安全な場所まで移動し、避難することを言います。しかしながら、多くの避難所では、ペットは屋外や別室で管理される「同伴避難」が一般的です!
■ 在宅避難(垂直避難)とは?
自宅の安全性が保たれている場合に、自宅内のより安全な場所(2階以上など)にとどまって様子を見る方法です。
■ 判断基準
・自宅や周辺の被害状況(倒壊・浸水・火災のリスクがあるか)
・ハザードマップ上の自宅の危険度(土砂災害・浸水想定区域かどうか)
・ライフライン(水道・電気)の復旧見込み
・ペットの体調/ストレス耐性
車内避難・車中泊時の注意
避難所での集団生活が難しい場合や、多頭暮らしの場合などは、車中泊を選ぶ方も少なくないため、以下の注意点を確認しておきましょう!
・エコノミークラス症候群に注意し、人もペットもこまめに車外で体を動かす時間を作る
・熱中症 / 低体温症のリスクを避けるため、夏場や冬場の車内温度管理を徹底する
・換気をこまめに行う
・車のドアを開ける際は、脱走防止のためリード、ハーネスを必ず装着する
避難所生活で心がけること
■ 周囲への配慮
避難所には、動物が苦手な方やアレルギーを持つ方、動物との接し方がまだわからない小さなお子さんなど、様々な方が集まるため、できる限り、周囲に配慮し、迷惑を掛けないようにマナーを守りましょう!
・ケージやキャリーから出す場所を配慮する
・鳴き声 / におい対策(消臭スプレー、こまめなトイレ処理)を心がける
・他の避難者 / ペット同士のトラブルを避けるため、目を離さない
・ペアレントさん同士で情報交換・助け合いをする
■ 健康管理
慣れない環境や同じ部屋で避難ができず、ペアレントさんのいない状況にペットはストレスを感じます。
ペアレントさんはいつも以上に愛犬愛猫の様子を見ることを心がけましょう◎
・食欲 / 飲水量 / 排泄の様子を普段以上にこまめにチェックする
・体調不良のサイン(下痢、嘔吐、元気消失など)が見られたら早めに獣医師や動物救護本部に相談する
・適度な運動 / 気分転換の時間を作る(周囲に配慮しながら短時間の散歩など)
・ストレスによる免疫力低下から感染症にかかりやすくなるため、できる限り清潔を保つ
まとめ
いかがでしたでしょうか?
災害が起こらないことが一番ですが、いつ起こるかわからないものです...
だからこそ、「今日から」「少しずつ」できる備えを積み重ねていくことが、いざというときに愛犬・愛猫の命を守ることにつながります◎
このコラムを参考に、ぜひご家族で防災グッズの見直しから始めてみてくださいね♪