犬のごはんの基本〜食べてはいけないもの、食事回数や切り替えなどの基本について徹底ガイド〜

HEKAでもご相談をいただくワンちゃんの「ごはん」について。
ワンちゃんの健康管理の基本ともなる食事は、私も初めてワンちゃんを迎えた時、真っ先に調べた記憶があります・・・

食べてはいけないもの、適切な食事回数、ドッグフードの切り替えなど
今回は、ワンちゃんの食事の基本をおさらいして、愛犬の食生活について見直してみましょう!


食事の回数やあげ方について


実は、ワンちゃんの年齢によって適正な食事回数は異なります。
それぞれの年齢に合った"食事回数"や適切な"与え方"を見ていきましょう!

 

子犬(パピー)/1歳未満

子犬の時期は成長も早く、栄養がたくさん必要な期間です。
パピー期は胃がまだ小さく一度にたくさん食べることができません。

消化器官も未熟なため、こまめに食事をあげるようにしましょう。


乳歯が生えるまでの生まれて3〜4週間ほどは授乳期となり母犬の母乳を飲み、成長に必要な免疫をつけます。
生れてから1歳くらいまでは体が大きく成長する大切な時期です。
成長スピードも早く、食事量に関しては愛犬の成長に合わせて調節する必要があるため、定期的に体重を測定し、食事量をこまめに計算してあげましょう。

離乳後の食事は、高タンパクで消化がしやすく、しっかり栄養を補えるものがおすすめです。
生後3~4ヶ月くらいまでは、水分量が多く消化吸収のしやすいウェットフードもしくはドライフードをお湯でふやかすなどしてあげるようにしましょう。
「パピー期用のドライフード」などがおすすめですが、パピー期に必要な栄養が含まれているフードであれば、切り替えが不要なオールステージ対応のものでも問題ありません。

また、離乳直後の子犬は、低血糖になりやすいため、食事の間隔を短くしてあげることが大切です。
1度の食事であまり量を食べられないワンちゃんの場合は、こまめにあげたり、高カロリーなフードを選んであげましょう。

<食事回数目安>
離乳直後:5〜6回
生後3ヶ月まで:4〜5回
生後6ヶ月まで:3〜4回
生後7ヶ月以降:2〜3回
※食事の回数や量は目安とし、かかりつけの獣医師さんに相談することをおすすめします

子犬の期間は大事な成長過程になるので、エネルギーもたくさん消費しています。
適正な食事回数を守り、残さず食べているかもチェックしてあげましょう。

▼オススメのドライフード

HEKAグレインフリードッグフード(サーモン・ラム・ターキー)

犬用 全年齢OK



 

成犬/1歳〜6歳


1歳を迎えると消化器官も発達し、1度にたくさん食べられるようになるので、1日2〜3回で食事を与えます。

小型犬用や年齢別のもの、体質に合わせたものなど、様々な種類のドックフードがあるので、ワンちゃんの好みや身体に合ったドックフードを与えましょう。
1回の食事量も体重などからしっかりと計算して適正量を守ってあげてください。

▼関連記事
【ドッグフード7選】ワンちゃんと暮らしているスタッフが選ぶ!グルテン・グレインフリーのおすすめ商品
HEKAグレインフリードッグフードの口コミ・評判は?購入者様のアンケート結果を大公開!

 

老犬(シニア)/7歳以上


ワンちゃんは一般的に、7歳頃からシニア(高齢)期に入るといわれています。
シニア期になると、消化機能が低下し消化不良を起こしやすくなってしまうため、食事回数は1日3〜4回に分けてあげることが推奨されています。

「食が細くなった」「消化不良を起こしやすくなった」「噛む力が弱くなった」「飲み込みづらそう」などの症状があれば、
1回の食事量を減らし1日の食事回数を増やす・ドックフードをふやかす・ウェットフードをあげるなど工夫をしてあげましょう。
嗅覚が衰え、食事が進まないなどが場合は、温めたウェットフードや好みのトッピングをかけてあげると◎。

また、量が食べれない・太りやすいなどお悩みに合わせて、シニア期用のドックフードに変えてあげるのもおすすめです。

▼オススメのトッピング

HEKA犬猫用おやつ(天然本鰹・希少部位ハラモ)

犬用 猫用 全年齢OK

 

食事の切り替えについて

ライフステージの変化や愛犬の好み、アレルギーなど様々な理由によって、ごはんを変更する場合、
正しい切り替えで移行をさせないと、嘔吐や下痢をしてしまうことも・・・

ごはんを変えて、嘔吐や下痢をしてしまう場合「ごはんがあっていない(消化しづらいなど)」「アレルギー」などの可能性も考えられますが、
正しい切り替えができていなくて、起きてしまうこともあるんです。

ワンちゃんのフードを切り替える際は、いきなり新しいフードに切り替えるのではなく、今まで食べていたフードに切り替えたいフードを少しずつ混ぜ、徐々に新しいフードの割合を増やしていく方法が推奨されています。
これは、慣れた食事から変更する際の消化器への負担を軽減し、下痢や嘔吐などの消化器症状を防ぐためと言われており、一般的には「1週間から10日程度」かけて移行を行うことがオススメです。
※消化器が未発達なパピーちゃんや、消化機能が弱い子、シニア期のワンちゃんは、切り替え期間を長めに設定しましょう


【切り替え方法の例】

  1. 元のフード9割/新しいフード1割
  2. 元のフード8割/新しいフード2割
  3. 元のフード7割/新しいフード3割
  4. 元のフード6割/新しいフード4割
  5. 元のフード5割/新しいフード5割
  6. 元のフード4割/新しいフード6割
  7. 元のフード3割/新しいフード7割
  8. 元のフード2割/新しいフード8割
  9. 元のフード1割/新しいフード9割
  10. 新しいフード10割


フードの切り替え中は、いつも以上に便の状態や体重の変化を観察してあげるようにしましょう。
切り替え中に嘔吐や下痢などの症状が見られる場合は、元のフードに戻していき、かかりつけの獣医師さんに相談してください。

 

ごはんを食べない時は?


ごはんをなかなか食べてくれない時は、不安になりますよね・・・
ワンちゃんがごはんを食べなくなってしまう要因をいくつかご紹介します。
 

フードの劣化や飽き


フードに飽きて食べなくなってしまうことや、フードの劣化により口にしてくれなくなることも。
フードの劣化を防ぐ・いつでも食べられる環境での食事慣れを避けるため、ある程度の時間が過ぎたら、必ずいったん片付けてしまいましょう。

また、ドライフードは袋を開封した瞬間から空気に触れ、脂質の酸化や栄養素・風味の損失などの劣化が始まってしまいます。
そのため、開封後2週間から1ヶ月を目安に食べ切り、開封後は、「空気に触れる回数を少なく」「温度湿度の変化が少ないお部屋」で保管することが推奨されています。

【オススメの保管方法】

  • 可能な限り空気に触れる回数を少なくするため、1週間から2週間ほどで食べきれる量で小分けにして保管
    ※ジップロックなどに小分けにした上で、真空容器やフードストッカーへ入れておくことがオススメです
     
  • 小分けを行う際、一緒に乾燥剤やシリカゲルなどの脱酸素剤を入れておく
    ※ワンちゃんの誤食にお気をつけください
     
  • 保管の際は温度・湿度が低く変化の少ない冷暗所で行う
    ※冷蔵庫での保管はフードを出し入れする際に、結露が生じカビの発生原因となってしまうためオススメできません

 

体調不良や病気のサイン


まずは体調不良など体に何らかの不調がある可能性を疑いましょう。
嘔吐や下痢があったり、いつもと様子が違う場合は、すぐに動物病院で診てもらってください
特に子犬の時期にごはんを食べないといったことがあったらすぐに病院に行きましょう。

 

運動不足でお腹が空いていない


運動が足りず、お腹が空いていないのでご飯を食べない時もあります。
日々のお散歩や適度な運動でお腹を空かせてあげましょう。

 

ストレスで食欲がない


ワンちゃんにストレスが溜まっていて食欲がなく、ごはんを食べないことがあります。
例えば、引っ越しをして生活環境が変化したり、ドッグペアレントとのコミュニケーションが不足しているとストレスも溜まりやすくなってしまいます。

生活環境に変化があった場合は不安を感じさせないように、なるべく側にいてあげてくださいね。
また、コミュニケーション不足だなと感じた時は、家で過ごす時間はいつも以上に構ってあげて、お出かけした時は一緒にたくさん遊んであげたりしてストレスを解消してあげましょう。

 

おやつのあげすぎ


おやつをあげすぎるとワンちゃんが食事を取らなくなってしまう場合があります。
おやつなど美味しいものをあげすぎると、それが出てくるまで待ってしまうワンちゃんも・・・
大体のワンちゃん用おやつは味や匂いも濃いので、それに慣れると食事用のドックフードを食べなくなってしまうことがあるので、おやつのあげすぎには注意してください。

 

あげたら危険な食べ物


人間が食べても害がない食材でも、ワンちゃんにとっては危険な食材もあります。
手作り食を与える際はもちろん、日常生活でワンちゃんが食べてしまわないように気をつけましょう!

 

玉ねぎ


ワンちゃんが玉ねぎを食べてしまうと、急性の貧血を起こしてしまう場合があります。
玉ねぎの成分が赤血球を壊し、血尿が出てしまうことや症状がひどいと死亡してしまうケースも・・・

 

乳製品


乳製品はいろいろな栄養も入っていて体に良いものですが、ワンちゃんにあげると下痢を起こしやすくなってしまいます。
牛乳、バター、クリームなどは、人間と同じように分解することができないのです・・・
ミルクを与えたい場合は犬用のミルクを選んであげることをおすすめします。

 

チョコレート


チョコレートの主成分のカカオに含まれるテオブロミンいう成分が、ワンちゃんの中枢経質や心臓、平滑筋へ作用するといわれています。
不整脈や痙攣発作などを引き起こす恐れも・・・

 

ぶどう・レーズン


ワンちゃんがぶどうを食べてしまうと、ぶどう中毒を起こすといわれており、重症化すると腎不全を起こし、最悪の場合死に至るケースもあるので注意が必要です。

 

生卵


生卵の白身に含まれるアビチンは、ビオチンの吸収を抑制してしまいます。
その結果、ビオチン欠乏症になり食欲低下や皮膚炎などを引き起こしてしまう可能性があるのです。
ワンちゃんに卵を与える際は加熱しましょう。

 

魚介類


イカ・タコ・甲殻類や貝類は消化不良を起こしやすいので、与えないようにしてください。
全て人が食べても問題ない食材ですが、ワンちゃんが間違って食べてしまったら最悪の場合、死にいたることもあります。

あげないようにするのはもちろんですが、ワンちゃんの目の届かないところに置いて、食べてしまうようなことがないようにすることが大切です。
ワンちゃんの様子がおかしい時や危険な食材を食べてしまったと分かった場合には、急いで動物病院で診察してもらいましょう。

 

アボカド


アボガドに含まれるペルシンという殺菌作用のある物質です。
ワンちゃんの場合は、心臓や肺を侵したり、嘔吐や下痢を引き起こす可能性があります。

 

カフェイン


カフェインは、犬の心臓に負担をかけてしまします・・・

 

アルコール


アルコールは、人間の身体に与える影響と同様に、ワンちゃんにも影響を与えます。
しかし、ワンちゃんは人間よりもはるかに優れた嗅覚を持っているため、その影響ははるかに大きいと考えられます。

 

キシリトール


キシリトールは、キャンディやガムなどに含まれる甘味料です。
これは血糖値を下げる効果があると言われています。
一方でキシリトールの毒性は、嘔吐、無気力、発作、および肝臓不良を引き起こす可能性が含まれています。

 

球根野菜


これらの食材には、スルホキシドやジルスフィドが多く含まれており、悪影響を及ぼす可能性があります。

 

塩分の多いスナック菓子


ワンちゃんに塩分を過剰に与えると、極度の喉の渇きや排尿を引き起こし、時にはペットがナトリウムイオン中毒になることもあります。
犬が塩分の多い食品を食べ過ぎた場合の兆候としては、嘔吐、下痢、抑うつ、震え、体温上昇、痙攣、さらには死に至ることも・・・
ポテトチップスやプレッツェル、塩味のポップコーンなど、塩分の多いスナックを与えないようにしましょう!

 

ナッツ類


すべてのナッツ類に毒性があるかどうか、またどのようなナッツ類に毒性があるか詳しくはまだわかっていません。
しかし、マカダミア、アーモンド、クルミなどナッツ類は脂肪分が多く、ワンちゃんにとっては消化しづらいものなので、注意しましょう!

 

まとめ


今回はワンちゃんの食事の基本についていくつかご紹介しました。

愛犬の好きなものを食べさせてあげたいけど、一緒に長生きしていきたいですよね。
適正を守って、ワンちゃんに合った食事で健康管理をしてあげましょう!